晴れても降っても晴れ女

誰にも遠慮せず自分の思いを綴ってみたらば、、。

パン


長女の差し入れ


アンパン
芋アンパン
カボチャアンパン
栗アンパン


おいしい^^


浅田次郎著作「シェラザード上下」

浅田次郎氏は

交響曲「シェラザード」が大好きなんですね。
ええ
私もこのアラビアンな曲が大好きです。


あえて
カラヤン指揮の「シェラザード」と文中に入れてました。
これです
👇


そして
「シェラザード上下」


実在した「阿波丸事件」を題材にした物語。


「阿波丸事件(あわまるじけん)は、太平洋戦争中の1945年(昭和20年)4月1日にシンガポールから日本へ向けて航行中であった貨客船阿波丸が、アメリカ海軍の潜水艦クイーンフィッシュ (USS Queenfish, SS-393)の雷撃により撃沈され、2000人以上の乗船者のほとんどが死亡した事件である。阿波丸は日米間の協定で安全航行を保障されていたはずであった。


1945年4月1日午後10時頃、阿波丸は沖縄戦勃発の影響で予定針路を変更して台湾海峡に進入、平潭県牛山島(中国語版)付近を航行していたところ、アメリカの潜水艦クイーンフィッシュのレーダーに探知された。クイーンフィッシュは潜望鏡による目視確認を行わないままレーダー照準で攻撃を開始。およそ50秒後に阿波丸へ魚雷3本(4本との説もあり)が命中し、ほとんど一瞬で沈没した。約10分後に戦果確認のため浮上したクイーンフィッシュは無数の人が漂流物に混じって泳いでいるのを発見し、うち船員1人を収容した。クイーンフィッシュの報告によれば、他の漂流者はいずれも救助されるのを拒んだ。クイーンフィッシュに収容された1人を除く、2003-2129人全員が阿波丸とともに死亡した」(ウイキペディア参照)


これを戦後に生きる人々と阿波丸→文中は弥勒丸に乗船した人、関わった人との
行き来で、物語を紡いでいくわけです。


私は弥勒丸引き揚げに関わらざるを得なくなった
戦後の軽部と久光律子の恋愛と
弥勒丸に乗船してしまった島田百合子さんと土田少尉との恋愛には、
全く興味なくて


16才の留次と15歳のサブ、
密航者のターニャ15才の関わりに強烈に惹かれました。


ターニャは兄と共に密航者として、船内で捕まり、兄は射殺され、
正木中尉の懇願により、ターニャは船内で生き延びることが出来、
シンガポールで白系ロシア人に引き渡されることになりました。


もし映画化されるものなら、留次とターニャの視点から描いてほしいものです。


弥勒丸引き揚げを執念と力ずく(人を殺してでも)で、日本のフェクサーを動かす
台湾人の宋英明。


彼は言う
「人生に起こることの、ほとんど全ては必然。
偶然などというものは、人生にいくつもない」


しかし
宋大人は
「なぜキングズフィッシュ(潜水艦)は、4発の魚雷を発射したのでしょうか。
私には、彼らが、弥勒丸のすぐれたダメージ・コントロール・システムを知っていたとしか思えない。これだけは、五十数年間考え続けても解けぬ大きな謎です」
と言う。


なんと!
浅田次郎氏は、答えをきちんと書いています!


正木中尉が「ターニャの手をひいて、船底の機関室に入ったときのことでした。


機関長のロクさんの果てもない自慢話が始まりました。


弥勒丸のダメージ・システム・コントロールを。


話を聞きながら、留次もびっくりしていました。カタコトのロシア語で
ターニャに説明すると、少女はほっとした表情で「ダー,ダー」と嬉しそうに
肯いていました。」



その後、立ち寄ったシンガポールで、留次は陸軍にロシア語を話せるということで、
スパイ容疑をかけられ、留置されるのです。
弥勒丸に二度と乗ることがなかったのです。


留次がぽつりと「戦争はイヤだな」というセリフが迫ってきました。


ターニャは白系ロシア人と称するスパイに引き取られ、喜びのあまり意気揚々と
弥勒丸の思い出話をしたのでしょうね。
そして、機関室でみた優れたダメージ・システム・コントロールについても、
身振り手振りで自慢したと考えられます。



宋英明と名乗る台湾人は、
この作品の中でも最も正義感の強い海軍士官正木中尉でした。


読み進めるうちに、私は宋英明は、台湾人でない船内の誰かに違いないとは、
思っていましたが、正木中尉とは思わなかったのが、少々悔しいです。


浅田次郎氏にやられた!という感じです(笑)


ぜひ映画化の折には
上川隆也様が宋英明、若き日は正義感あふれ優しい正木海軍士官をしてほしいです。


留次16歳とサブ15才、ターニャは、オーディションで。芸能界の垢のついてない
少年少女でお願いします。


実に面白かった小説でした。