晴れても降っても晴れ女

誰にも遠慮せず自分の思いを綴ってみたらば、、。

「港町」という観察映画

今日は想田和弘監督の「港町」という映画を、
ミニシアターで見てきました。


以前は「牡蠣工場」という映画を見て、想田和弘監督作品は二度めです。


前回の作品は、なかなか私には難しいものでした。
今回の作品も、同じく難解でした。


まだ上映中ですので、あまり内容は言えませんが。。。


「港町」と聞きましたら、少しはロマンチックなセンチメンタルなものを
期待するでしょう?


ところがおっとどっこい。


この映画は市井の一般人を淡々と映していき
ストーリーがないのです。


ただただ淡々と映すのみ!


ナレーターもBGMもないんですから!


高齢者の日常の会話と時おり入る監督と奥様の声が入るのみ。



その中で妙におせっかいな高齢の女性が、登場します。


でも、観ている私は、「もう、この人はいいから、次の場面に切り替えて」と
思うわけですよ。


その人に付き合ってないで、他の人たちにカメラを移して!と思うわけ。


ご近所の方を目の前にして、その方の家庭事情の陰の部分を、つまり、
言わなくて良いことを、ペラペラと喋るいやーな女性なんです。


あっちも映して、こっちも映してとおせっかい極まりない女性なんです。


「も!たいがいにして!」と叫びたくなりました。


そして、どうしてもここを映してと連れて行った場所で、
監督がその方に「ご家族は?」と質問したところ


強い訛りで、何を言ってるのか分からないシーンです。
繰り返し繰り返し同じことを言う。
何を言ってるのか分からない!


もう!うんざり!


しかし、聞きなれてくると、
不幸な自分の生い立ちと、
不幸な自分の子供との別れを、
激しく悲嘆しているのです。
が、
それを今さら、取り戻すことはできない。


80才になる女性が、自分の人生を激しい怒りをもちながら、詠嘆と諦念しか
もう出来ないのだと叫んでいるのです。


ぐぐっ。。。


鼻水と涙が出たってしょうがないでしょ。。。


港町で暮らして老いて、人生を終えようとするとき、誰かに自分の胸の内を
曝け出したかった。


そこに想田監督が現れた。。。


この難解な映画は、観る側に力量を求める映画なんですね。


そういう意味では、私には洞察力も感性も知性も無さすぎ。


参りました。



映画『港町』(想田和弘監督)特報予告編